【第23次ものづくり補助金】加点項目を完全網羅|採択を左右する重要ポイント徹底解説
ものづくり補助金23次公募では、「基本要件を満たす」ことは前提条件に過ぎません。
基本要件(概要)
- 付加価値額 年平均成長率+3.0%以上
- 従業員1人あたり給与支給総額 年平均成長率+3.5%以上
- 事業所内最低賃金+30円以上
- (従業員21名以上の場合)一般事業主行動計画策定
これらを満たした上で、**審査上の差をつけるのが「加点項目」**です。
実際の採択現場では、
- 数値計画の妥当性
- 実現可能性
- 政策整合性
- 経営体制の成熟度
が総合的に評価されます。
加点は単なる「ボーナス」ではなく、企業の経営姿勢そのものを評価する指標です。
本記事では、
- 加点項目の全体像
- 各加点の取得方法
- 実務上の注意点
- 審査側が見るポイント
- 取得優先順位
- よくある失敗例
まで徹底解説します。
第23次公募|加点項目一覧(整理表)
(概要版23〜24ページ参照 公募要領概要版_23次締切_20260206)
| 区分 | 加点項目 | 主な内容 | 難易度 | 準備期間目安 |
|---|---|---|---|---|
| 加点① | 経営革新計画 | 都道府県承認 | ★★★ | 2〜3ヶ月 |
| 加点① | 事業継続力強化計画 | 経産省認定 | ★★ | 1ヶ月 |
| 加点① | パートナーシップ構築宣言 | 宣言登録 | ★ | 1週間 |
| 加点① | 健康経営優良法人 | 認定取得 | ★★ | 2〜3ヶ月 |
| 加点① | 成長加速マッチング登録 | 指定登録 | ★ | 2週間 |
| 加点① | 再生事業者 | 再生計画該当 | ★★★ | 該当企業のみ |
| 加点② | DX認定 | 経産省認定 | ★★★ | 3〜6ヶ月 |
| 加点② | グリーン関連取組 | 脱炭素対応 | ★★ | 1〜2ヶ月 |
加点① 詳細解説
1. 経営革新計画
■ 制度の本質
経営革新計画は、「単なる補助金用書類」ではありません。
中小企業が中期経営戦略を明文化し、行政の承認を受ける制度です。
審査側から見ると、
- 計画策定能力
- 中長期視点
- 経営管理体制
が整っている企業と判断されやすくなります。
■ 取得の流れ
- 計画書作成(3〜5年計画)
- 都道府県へ申請
- 審査・承認
■ 審査で評価されるポイント
- 新規性
- 付加価値向上性
- 実行体制
- 数値根拠
■ よくある失敗例
- 抽象的すぎる計画
- 売上増加の根拠が弱い
- 市場分析不足
■ 活用戦略
ものづくり補助金の事業計画と連動させると、計画の一貫性が強まり評価が上がりやすいです。
2. 事業継続力強化計画(BCP)
■ なぜ重要か
近年、災害リスクや感染症対策が政策の重点テーマです。
BCP策定は「持続可能な企業体質」の証明になります。
■ 含めるべき内容
- 想定リスク
- 代替手段
- 復旧手順
- サプライチェーン管理
■ 審査側の視点
「投資設備が災害時に機能停止しないか?」
という観点で見られます。
■ 実務的メリット
- 金融機関評価アップ
- 企業信用力向上
3. パートナーシップ構築宣言
■ 制度背景
価格転嫁の促進が国の重要政策になっています。
宣言企業は、
- 下請けいじめをしない
- 適正価格交渉を行う
という姿勢を明示します。
■ 実務負担
最も軽い加点項目です。
オンライン登録で完結。
■ なぜ優先度が高いか
政策との整合性が非常に高いため、
審査でマイナスになる可能性が低い加点です。
4. 健康経営優良法人
■ 評価される理由
人材確保が社会課題になっているため、
- 従業員を大切にする企業
- 長期雇用を前提とした企業
は政策整合性が高いと評価されます。
■ 実務対応例
- 健康診断受診率100%
- メンタルヘルス対策
- 残業管理
■ 審査への波及効果
賃上げ要件との整合性が強まります。
5. 成長加速マッチング
将来的な成長支援対象企業として登録する制度。
直接的な負担は軽く、
「成長志向企業」であることの証明になります。
6. 再生事業者
事業再生中の企業向け特例。
審査では、
- 再生計画の実行可能性
- 財務改善の現実性
が重視されます。
加点② 詳細解説
7. DX認定
■ なぜ強い加点か
デジタル化は政府の重点政策。
特にものづくり補助金は設備投資補助のため、
- IoT導入
- 生産管理システム
- データ活用
と親和性が高い。
■ 必要な体制
- DX戦略明文化
- IT投資計画
- データ活用方針
■ 現実的な判断
申請直前では間に合わないケースが多い。
8. グリーン・脱炭素
■ 政策整合性
カーボンニュートラルは国家目標。
■ 有効な取り組み例
- 高効率機械導入
- CO2削減数値明示
- エネルギー管理体制整備
■ 計画書への落とし込み
「CO2削減量」を具体数値で示すと説得力が増します。
審査側が見ている本質
加点は単独評価ではなく、
- 経営体制の成熟度
- 数値計画との整合性
- 政策との一致
を総合評価します。
つまり、
✔ 加点だけ多くても意味がない
✔ 計画との一貫性が重要
です。
加点取得の優先順位(実務戦略)
【即取得すべき】
- パートナーシップ構築宣言
- 事業継続力強化計画
【余裕があれば】
- 健康経営
- グリーン対応
【中長期準備】
- 経営革新計画
- DX認定
よくある失敗パターン
- 加点を取ることが目的化している
- 計画書に加点との整合が書かれていない
- 数値根拠が弱い
- 取得証明が不備
まとめ
第23次ものづくり補助金では、
- 基本要件の確実な達成
- 実現可能な事業計画
- 政策整合性の高い加点取得
が採択の鍵になります。
加点は「おまけ」ではなく、
企業の経営姿勢そのものを評価する材料です。
各種補助金・融資など資金調達のサポート|壱市コンサルティング
中小企業庁管轄の補助金・公的融資を専門家が一貫支援
壱市コンサルティングでは、
中小企業庁管轄の各種補助金の申請サポートをはじめ、
融資・助成金を含む資金調達全般の支援を行っております。
事業計画策定から申請書類作成、金融機関・行政対応まで、
補助金と融資を組み合わせた最適な資金調達戦略をご提案します。
専門家チームによる資金調達サポート体制
当社には、各業界に精通した専門分野をもつ
中小企業診断士・行政書士が在籍しており、
2〜3名体制で責任をもって担当いたします。
- 補助金・融資制度の制度理解と最新動向の把握
- 採択・融資審査を見据えた事業計画・資金計画の設計
- 書類品質と整合性を高める多面的チェック体制
単なる書類作成にとどまらず、
「通る計画」「実行できる計画」を重視しています。
2026年公募予定の補助金・資金調達にも対応
2026年に公募が見込まれる補助金についても、
各補助金ごとに先着5社様限定で申請サポートを承っております。
補助金・融資による資金調達は、
早期準備が採択・実行の成否を左右する重要な要素です。
一方で、
公募・申請の1か月前からのご相談についても、
これまで多数の支援実績があり、
事前面談のうえで対応可否を判断しております。
補助金・融資に関する事前相談を実施しています
資金調達をご検討中の企業様に向けて、
以下のような観点から事前相談を実施しています。
- 補助金・融資が活用可能な事業内容かどうか
- 補助金と融資のどちら、または併用が適切か
- どの申請枠・制度を選ぶと有利か
- 採択・融資審査における評価ポイント・注意点
- 事業計画・資金計画で重視すべき要素
「情報収集段階」「検討中」の方でも問題ありません。
このような方におすすめです
- 中小企業庁管轄の補助金を活用したい中小企業・小規模事業者
- 補助金だけでなく融資を含めた資金調達を検討している方
- 採択率・融資実行率を高めるため専門家の支援を受けたい方
- 2026年以降の補助金・資金調達を見据えて準備したい方
お問い合わせ
中小企業庁管轄の補助金申請、
および 融資を含む資金調達をご検討中の方は、
壱市コンサルティングまでお気軽にお問い合わせください。
