東京都振興公社

【完全版】2025年 東京都中小企業振興公社の助成金・補助金 全件リスト+2026年制度予測

Contents
  1. この記事でわかること(2025年に「公社が公募」した助成金を“全部”まとめた総覧)
  2. 2025年に公社が公募した助成金「全体マップ」(まずは全制度を俯瞰)
  3. 2025年 主要助成金一覧(令和7年度の公募制度・全件サマリー表)
  4. 2025年の重点制度(“資金規模が大きい・採択効果が大きい”もの)
  5. 2025年【製品開発】開発費が取れる助成金(R&D系は“テーマ別”に使い分ける)
  6. 2025年【創業】創業助成事業(都内で創業するなら最優先で検討)
  7. 2025年【商店街】商店街起業・承継/若手・女性リーダー(都内商店街の実店舗に強い)
  8. 2025年【サービス】事業環境変化に対応した経営基盤強化(一般/小規模/賃上げ重点)をどう使い分けるか
  9. 2025年【サービス】受動喫煙防止対策支援(飲食・宿泊は見落としがちだが強い)
  10. 2025年【生産性向上】DX・デジタル助成(“大・中・小”の3段構え)
  11. 2025年【知的財産】海外出願・調査・海外商標対策まで、知財助成は“9本+条件付き2本”で盤石
  12. 2025年【設備投資】躍進的設備投資(最大2億円)— 2025年の主力制度を深掘り
  13. 2025年【設備投資】エネルギー自給促進/オフィスビル省エネ/サプライチェーン脱炭素(GXの3方向)
  14. 2025年【設備投資】経営統合等による産業力強化(上限4億円)— “統合×工場”の超大型枠
  15. 2025年【事業承継】承継を契機とした成長支援/承継支援助成(200万)— “承継後の伸ばし方”で選ぶ
  16. 2025年【危機管理】サイバー/LED節電/BCP(“守りの投資”を補助で実装)
  17. 2025年【販路拡大】展示会・市場開拓・福祉特化・ゼロエミ販路(販促費は“制度適合”がすべて)
  18. 2025年【社会情勢】価格高騰・GSマルチエネ・2024年問題対策(“政策ド真ん中の緊急枠”)
  19. 2025年に“公募が確認できる”根拠(どこを見れば「公募した」と言えるのか)
  20. 2026年はどんな制度が出る?(“継続・拡充・新設”を予想する)
  21. 2026年予想①:2025年の主力制度は「名称そのままor近い形で継続」する確率が高い
  22. 2026年予想②:DXは「生成AI・セキュリティ・データ活用」に寄って“要件が具体化”する
  23. 2026年予想③:GX(脱炭素)は「サプライチェーン対応」と「省エネ設備」で二極化が進む
  24. 2026年予想④:医療・介護・高齢者市場は「現場実装(PoC)+普及」側の支援が増える
  25. 2026年予想⑤:知財助成は「海外展開×権利行使」への比重がさらに増える
  26. 2026年予想⑥:社会情勢枠(価格高騰・緊急支援)は「情勢次第で新設・延長」があり得る
  27. 2026年に向けて今すぐできる「準備チェックリスト」(予想が外れても無駄にならない)
  28. まとめ(2025年の“全制度総まとめ”と、2026年の方向性)
  29. 各種補助金・融資など資金調達のサポート|壱市コンサルティング

この記事でわかること(2025年に「公社が公募」した助成金を“全部”まとめた総覧)

この記事は、2025年(=令和7年度)に東京都中小企業振興公社が「公募(募集・申請受付)」を行った助成金制度を、公式の助成金一覧ページに基づいて“漏れなく”棚卸しし、重点制度として体系化したまとめ記事です。加えて、2026年(令和8年度)にどんな制度が出そうかを、2026年時点の公社掲載状況や2025年の制度設計の流れから予想します。
(制度名・上限・補助率・担当・対象は、公社「助成金一覧」掲載の令和7年度枠をベースに整理しています。)


2025年に公社が公募した助成金「全体マップ」(まずは全制度を俯瞰)

2025年の公社助成金は、目的別に見ると大きく次の10群に整理できます(=公社の分類に対応)。

  • 製品開発(R&D、試作、実装、テーマ特化型の開発支援)
  • 創業(創業初期の固定費・立ち上げ費用支援)
  • 商店街(開業・承継・商店街人材支援)
  • サービス(既存事業の深化・発展、賃上げ重点、業務効率化など)
  • 生産性向上(DX、ICT/AI/ロボット、ツール導入)
  • 知的財産(外国出願、調査、海外商標対策、開放特許活用など)
  • 設備投資(大型設備、エネルギー自給、オフィス省エネ、脱炭素SC等)
  • 事業承継(承継を契機に成長、専門家活用)
  • 危機管理(サイバー、LED節電、BCP)
  • 販路拡大(展示会出展、市場開拓、ゼロエミ販路、福祉関連販路など)

この「幅」が2025年の最大の特徴です。単発の補助ではなく、開発→知財→量産/設備→販路→基盤強化を、都内企業が段階的に踏めるようにメニューが揃えられています。


2025年 主要助成金一覧(令和7年度の公募制度・全件サマリー表)

まずは「2025年に公社が公募した制度」を、制度名を落とさず一覧化します(※上限・率は公社一覧記載の範囲で整理。詳細条件は各募集要項が前提)。

分類制度名(2025年に公募)上限額補助率(目安)一言でいうと
製品開発社会実装参画による多摩イノベーション創出事業5,000万円2/3以内大学・研究機関の研究開発を事業化へ
製品開発広域ものづくりネットワーク形成支援(技術提案/新事業展開)1,500万円1/2以内連携で試作・提案を加速(中核認定要)
製品開発製品開発着手支援助成事業100万円1/2以内企画・構想段階を小さく支援
製品開発製品改良/規格適合・認証取得支援事業500万円1/2以内CE/ISO等の認証・規格対応も含む
製品開発航空宇宙産業への参入支援(宇宙製品等開発経費助成)機器1億円/ソリューション2,000万円2/3以内宇宙関連の開発・改良
製品開発女性活躍のためのフェムテック開発支援・普及促進事業2,000万円2/3以内フェムテック開発・普及
製品開発TOKYO戦略的イノベーション促進事業8,000万円2/3以内連携型の大型R&D+伴走
製品開発介護現場のニーズに対応した製品開発支援事業2,000万円2/3以内介護現場起点の開発・改良・普及
製品開発TOKYO地域資源等を活用したイノベーション創出事業1,500万円1/2(環境・エネルギー2/3)地域資源×都市課題解決
製品開発高齢者向け新ビジネス創出支援事業750万円2/3以内高齢者市場向け新ビジネス
製品開発安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業開発改良1,500万円/普及350万円2/3・1/2危機管理製品の実用化・普及
(関連)ゼロエミッション推進に向けた事業転換支援(製品開発助成)1,500万円(単独)/3,000万円(グループ)2/3以内ゼロエミ製品開発へ転換
(関連)医療機器等開発着手支援助成事業500万円2/3以内医療機器の前段(検証・調査)
(関連)医療機器等事業化支援助成事業5,000万円2/3以内医療機器の開発~事業化
創業創業助成事業400万円2/3以内創業初期の経費を支援(都と連動)
商店街商店街起業・承継支援事業最大694万円2/3以内商店街で開業・多角化・承継
商店街若手・女性リーダー応援プログラム助成事業最大844万円3/4以内商店街で実店舗開業を重点支援
サービス事業環境変化に対応した経営基盤強化事業(賃上げ重点コース)800万円区分で変動賃上げに向けた既存事業の深化
サービス同(小規模アシストコース)200万円区分で変動小規模の業務効率化・生産性
サービス同(一般コース)800万円区分で変動既存事業を深化・発展
サービス受動喫煙防止対策支援設置400万円/撤去150万円2/3等飲食・宿泊の環境整備
生産性緊急デジタル技術活用推進助成金3,000万円4/5以内ICT/AI/ロボ等の導入を強く後押し
生産性DX推進助成金(生産性向上/戦略策定)3,000万円区分で変動アドバイザー提案に基づくDX
生産性中小企業デジタルツール導入促進支援事業100万円小規模2/3・その他1/2まずはツール導入から
知財海外商標対策支援助成500万円1/2他社類似商標の取消・無効化
知財外国実用新案出願費用助成60万円1/2実用新案の海外出願
知財外国特許出願費用助成400万円(出願のみ300万円)1/2海外特許+中間手続
知財外国著作権登録費用助成10万円1/2著作権の海外登録
知財特許調査費用助成100万円1/2他社特許調査で戦略策定
知財外国侵害調査費用助成200万円1/2模倣・侵害の調査
知財外国商標出願費用助成60万円1/2海外商標
知財外国意匠出願費用助成60万円1/2海外意匠
知財グローバルニッチトップ助成1,000万円1/2知財取得等でGNTを狙う
知財知的財産活用製品化支援助成500万円1/2開放特許活用の製品化(条件付)
知財スタートアップ知的財産支援助成1,500万円1/2支援採択者向け(条件付)
設備投資躍進的な事業推進のための設備投資支援事業最大2億円(小規模3,000万円等)最大4/5等2025の“主力”大型設備枠
設備投資中小企業の経営安定化に向けたエネルギー自給促進事業1,500万円小規模3/4・その他2/3専門家提案に基づく創電・蓄電
設備投資ゼロエミ実現に向けた経営推進支援助成(金)1,500万円1/2省エネ設備・脱炭素PR(条件付)
設備投資経営統合等による産業力強化支援事業4億円2/3以内経営統合を機に工場新設等
設備投資オフィスビル等のエネルギー効率化による経営安定事業3,000万円2/3以内自社保有ビルの省エネ・創エネ
設備投資サプライチェーンにおける脱炭素化促進支援事業3,000万円2/3以内見える化+削減をSCで
事業承継事業承継を契機とした成長支援事業800万円区分で変動承継後の新規事業展開
事業承継事業承継支援助成金200万円2/3等専門家活用で承継・改善
危機管理サイバーセキュリティ対策促進助成金1,500万円1/2セキュリティ投資
危機管理LED照明等節電促進助成金1,500万円1/2製造業の節電投資
危機管理BCP実践促進助成金1,500万円(クラウド化450万円)1/2(小規模2/3)BCPを“実装”する投資
販路拡大展示会出展助成事業150万円2/3以内展示会出展の定番
販路拡大シニア・福祉・アクセシビリティ販路開拓助成150万円2/3以内福祉等の販路特化(サイト改修のみ可)
販路拡大ゼロエミ推進に向けた事業転換支援(販路拡大助成)150万円2/3以内ゼロエミ製品の販路
販路拡大市場開拓助成事業300万円1/2以内都・公社の評価製品/成長分野の販路
社会情勢中小企業特別高圧電力・工業用LPガス価格高騰 緊急対策支援金(第4/5回等)コース別定額エネルギー価格高騰対策
社会情勢環境に配慮したマルチエネルギーステーション化支援2,500万円2/3以内GSの経営力強化+設備
社会情勢設備投資緊急支援事業(2024年問題対策)1億円4/5以内物流等の“2024年問題”対策

この表が、**「2025年に公社が公募した助成金の全件リスト」**です(公社助成金一覧に掲載されている令和7年度枠+社会情勢枠を全て収録)。


2025年の重点制度(“資金規模が大きい・採択効果が大きい”もの)

「全部まとめ」は上で完了ですが、実務的には重点制度(資金規模・波及効果・使いやすさ)を押さえると戦略が立ちます。2025年の重点は次の3層です。

  • 大型(上限5,000万円~数億円):設備投資、統合・工場、連携R&D、医療機器、宇宙、戦略的イノベ
  • 中型(上限750万~3,000万円):DX/デジタル、介護/高齢者、地域資源、ゼロエミ(開発)
  • 小型(上限100万~300万円):着手支援、展示会、デジタルツール、知財の一部、承継支援200万

特に「設備投資(躍進)」は、都内企業の投資を直接押し上げる主力で、都の発表でも制度拡充(賃上げ要件・新設区分等)が明記されています。


2025年【製品開発】開発費が取れる助成金(R&D系は“テーマ別”に使い分ける)

2025年の製品開発系は、「一般R&D」ではなく“目的・テーマ”が明確な制度が多いのが特徴です。ここを誤ると、制度ミスマッチで落ちやすいので、制度選びが最重要になります。

  • 大型×連携:TOKYO戦略的イノベーション促進(上限8,000万円、2/3)
    → 他企業・大学等との連携が前提で、ハンズオン支援の色が強い。
  • 研究成果の事業化参画:多摩イノベーション創出(上限5,000万円、2/3)
    → 大学・研究機関側の研究開発を、企業が事業化へ引き寄せる動きに合う。
  • 医療機器(着手/事業化):着手500万円、事業化5,000万円(各2/3)
    → 医療は規制・市場検証が重いので、制度が2段階に分かれている点が重要。
  • 宇宙:機器開発1億円/ソリューション2,000万円(2/3)
    → “参入支援”として非常に強い。要件や成果物定義が厳密になりがち。
  • 介護:2,000万円(2/3)
    → “現場ニーズ起点”がキーワード。現場ヒアリングの証拠(協力施設、PoC計画)が鍵。
  • フェムテック:2,000万円(2/3)
    → 女性活躍テーマ。普及促進まで含む設計。
  • 地域資源/都市課題:1,500万円(通常1/2、環境エネルギー2/3)
    → 「地域資源」か「都市課題解決」かでストーリーを分けると通りやすい。
  • 高齢者市場:750万円(2/3)
    → 開発・改良に加え、設備投資も含めて支援の射程が広い。
  • 危機管理製品:開発改良1,500万円(2/3)、普及350万円(1/2)
    → “作る”と“普及させる”が分割されているのが特徴。
  • ゼロエミ(開発助成):単独1,500万円/グループ3,000万円(2/3)
    → 既存事業からの転換(GX文脈)が強く、波及効果の書き方が重要。
  • 規格・認証/製品改良:500万円(1/2)
    → 海外展開やBtoB大型取引の“最後の壁(CE/ISO等)”に効く。
  • 企画・構想のミニ助成:着手支援100万円(1/2)
    → いきなり大型R&Dが難しい企業の“入口”として有効。
  • 連携型試作:広域ものづくりネットワーク(上限1,500万円、1/2)
    → 中核認定など事前条件があるため、翌年度を見据えて準備が必要。

2025年【創業】創業助成事業(都内で創業するなら最優先で検討)

創業助成事業は、都と公社が連携して実施する代表制度で、創業初期の資金繰り(家賃、人件費、広告等)を支える性格があります。都の報道発表でも、令和7年度(2025年)の募集が案内されています。

ポイントは「創業したい」だけでは足りず、事業計画の策定支援など“所定の申請要件”を満たすことが前提になることです(TOKYO創業ステーション等の導線が組まれている)。


2025年【商店街】商店街起業・承継/若手・女性リーダー(都内商店街の実店舗に強い)

商店街系は、一般の創業支援と違い、“都内商店街で実店舗”という条件がはっきりしています。

  • 商店街起業・承継:最大694万円、2/3以内
  • 若手・女性リーダー:最大844万円、3/4以内(より手厚い)

いずれも公社の助成金一覧に令和7年度制度として掲載されています。

「商店街に新しい担い手を増やす」という政策意図が強いので、立地・商店街との関係性・地域への波及を計画に織り込むのがコツです。


2025年【サービス】事業環境変化に対応した経営基盤強化(一般/小規模/賃上げ重点)をどう使い分けるか

2025年の“使いやすい”枠として注目度が高いのが、事業環境変化に対応した経営基盤強化事業です。
同一事業名の中に3つのコースがあり、目的と規模で出し分けます。

  • 一般コース:上限800万円
  • 賃上げ重点コース:上限800万円(賃上げ文脈が強い)
  • 小規模アシスト:上限200万円(小さく早く効かせる)

この制度は、R&Dや設備投資ほど“尖った要件”に寄せずに、既存事業を深化・発展させる(=売上回復、業務効率化、付加価値化、販促強化など)用途で設計されています。


2025年【サービス】受動喫煙防止対策支援(飲食・宿泊は見落としがちだが強い)

飲食・宿泊は、設備投資やDX助成では採択が取りづらいこともありますが、受動喫煙防止対策支援は業種適合が明確です。
設置最大400万円、撤去最大150万円などが公社一覧に記載されています。


2025年【生産性向上】DX・デジタル助成(“大・中・小”の3段構え)

2025年のDX系は、規模と準備度に応じて3制度が用意されています。

  • 緊急デジタル技術活用推進助成金:上限3,000万円、最大4/5
    → ICT/AI/ロボ等を“強い補助率”で一気に進めたい企業向け。
  • DX推進助成金(生産性向上/DX戦略策定):上限3,000万円(コースあり)
    → 公社アドバイザー提案に基づく、全体最適型のDXに向く。
  • デジタルツール導入促進:上限100万円(小規模2/3・その他1/2)
    → まずはツール導入で“入口”を作る制度。

「生成AIを入れたい」「基幹を刷新したい」「現場を自動化したい」など目的は同じでも、投資規模と体制(ベンダー選定、要件定義、人材)で最適制度が変わるのが2025年の特徴です。


2025年【知的財産】海外出願・調査・海外商標対策まで、知財助成は“9本+条件付き2本”で盤石

知財は「一つの助成で全部」ではなく、やりたいこと別に制度が分かれているため、取りこぼしが減ります。
2025年(令和7年度)に公社一覧に掲載されている知財助成は、少なくとも次の通りです。

  • 外国特許出願費用(上限400万円、1/2)
  • 外国商標/外国意匠/外国実用新案(各上限60万円、1/2)
  • 外国著作権登録(上限10万円、1/2)
  • 特許調査(上限100万円、1/2)
  • 外国侵害調査(上限200万円、1/2)
  • 海外商標対策(上限500万円、1/2)
  • グローバルニッチトップ(上限1,000万円、1/2)
  • (条件付き)知財活用製品化支援(上限500万円、1/2)
  • (条件付き)スタートアップ知財支援(上限1,500万円、1/2)

製品開発系助成と“合わせ技”にすると強いです。たとえば、製品改良/認証取得でCEやISOを進めつつ、外国商標・意匠を押さえる、という設計が現実的です。


2025年【設備投資】躍進的設備投資(最大2億円)— 2025年の主力制度を深掘り

2025年に最もインパクトが大きいのが、躍進的な事業推進のための設備投資支援事業です。
公社一覧では「助成限度額2億円(小規模は3,000万円等)」「助成率は最大4/5等」として掲示されています。

都の報道発表でも、令和7年度の募集開始が案内され、賃上げ要件の助成率拡充や新設区分など制度改定が言及されています。

この制度の実務ポイントは以下です。

  • “設備を買う理由”を、競争力(品質・QCD)か生産能力(量・納期)に落とす
  • 投資回収(粗利増・原価低減)を数字で出す
  • 賃上げ・省エネ等の要件を満たすなら、計画書に早い段階で織り込む(後付けは弱い)

2025年【設備投資】エネルギー自給促進/オフィスビル省エネ/サプライチェーン脱炭素(GXの3方向)

設備投資カテゴリには、GX系が3方向あります。

  • エネルギー自給促進(上限1,500万円、小規模3/4・その他2/3)
    → 専門家提案に基づく創電・蓄電。
  • オフィスビル等のエネルギー効率化(上限3,000万円、2/3)
    → 自社保有のオフィスビル等が対象。
  • サプライチェーン脱炭素化促進(上限3,000万円、2/3)
    → 見える化(算定)と削減を“取引の文脈”で進める。

「脱炭素」は単体で語ると抽象的になりやすいので、(1)どの排出が大きいか(2)何を導入すると何%減るか(3)取引上のメリットをセットで書くのが通ります。


2025年【設備投資】経営統合等による産業力強化(上限4億円)— “統合×工場”の超大型枠

2025年に追加された目玉の一つが、経営統合等による産業力強化支援事業です。
公社一覧では「工場の新設・増改築等」「上限4億円」「助成率2/3以内」とされています。

M&Aや統合を“ゴール”にせず、統合後の産業力(生産・技術・雇用)をどう強化するかが審査の主語になります。


2025年【事業承継】承継を契機とした成長支援/承継支援助成(200万)— “承継後の伸ばし方”で選ぶ

事業承継系は2本立てです。

  • 事業承継を契機とした成長支援事業:上限800万円
    → 承継後の新規事業展開の色が強い。
  • 事業承継支援助成金:上限200万円、2/3等
    → 専門家等に委託して行う取組の費用補助。

「承継した(する)から申請」ではなく、承継をテコに何を伸ばすのか(新市場・新商品・新設備)まで描けると強いです。


2025年【危機管理】サイバー/LED節電/BCP(“守りの投資”を補助で実装)

危機管理は、守りの投資の代表例が3本揃っています。

  • サイバーセキュリティ対策促進(上限1,500万円、1/2)
  • LED照明等節電促進(上限1,500万円、1/2)
  • BCP実践促進(上限1,500万円、クラウド化450万円、1/2※小規模2/3)

この3制度は、「やらないと事故る」「でも後回しになる」類の投資を進めるのに向きます。とくにBCPは“策定済みBCPをどう実装するか”の文脈で設計されている点が重要です。


2025年【販路拡大】展示会・市場開拓・福祉特化・ゼロエミ販路(販促費は“制度適合”がすべて)

販路拡大系は4制度。目的で選びます。

  • 展示会出展助成(上限150万円、2/3)
    → 展示会出展の定番。
  • 市場開拓助成(上限300万円、1/2)
    → 「都や公社の評価・支援を受けた製品」または「成長産業分野の製品」など、対象の“筋”がある。
  • シニア・福祉・アクセシビリティ販路開拓(上限150万円、2/3)
    → テーマ特化。サイト制作・改修費のみでも申請可能という設計が特徴。
  • ゼロエミ販路拡大助成(上限150万円、2/3)
    → GX文脈で販路を伸ばす。

また都の発表としては、販路支援の枠組み(展示会出展助成プラス等)の案内が出ています。


2025年【社会情勢】価格高騰・GSマルチエネ・2024年問題対策(“政策ド真ん中の緊急枠”)

社会情勢枠は「年度の途中でも情勢対応で動く」ため、一般枠とは性格が異なります。公社助成金一覧上、2025年時点で少なくとも次が掲載されています。

  • 特別高圧電力・工業用LPガス価格高騰 緊急対策支援金(第4回/第5回等、定額、コース別)
  • マルチエネルギーステーション化に向けた経営力強化・設備導入等支援(上限2,500万円、2/3)
  • 設備投資緊急支援事業(2024年問題対策:上限1億円、4/5)

この枠は「対象業種・対象条件が刺さる企業には非常に強い」一方で、「該当しない企業は使えない」ので、該当判定が最優先です。


2025年に“公募が確認できる”根拠(どこを見れば「公募した」と言えるのか)

「2025年に公社が公募した制度を全部」と言い切るには、根拠が必要です。実務上は、次のいずれかで確認できます。

  • 公社公式の助成金一覧(令和7年度助成金事業)に制度として掲載されている
  • 都(metro.tokyo.lg.jp)の報道発表・都庁総合サイトで募集開始が明記されている(例:躍進設備投資、創業、市場開拓等)
  • 公社の「新着情報」に募集開始・申請受付開始が掲出されている
  • 公社の「採択企業一覧」に採択(交付決定相当)が掲出されている(危機管理系など)

この記事は、公社助成金一覧(令和7年度)を母集団にし、必要に応じて都の発表で補強しています。


2026年はどんな制度が出る?(“継続・拡充・新設”を予想する)

ここからが予想パートです。予想は当てに行くよりも、「なぜそうなる可能性が高いか」を根拠立てて読むのがコツです。


2026年予想①:2025年の主力制度は「名称そのままor近い形で継続」する確率が高い

2025年の制度群は、単年度の打ち上げではなく、政策テーマ(DX/GX/賃上げ/医療・介護/危機管理)と一体です。
このタイプは、翌年も継続するのが一般的で、実際に公社助成金ページには令和8年度枠がすでに立ち上がっている(少なくとも新製品・新技術開発助成事業や創業助成金が令和8年度に掲載)ことが確認できます。

したがって、2026年も以下は継続可能性が高いです(予想):

  • 躍進的設備投資(設備の需要は続く、都の産業政策の中核)
  • 経営基盤強化(一般・小規模・賃上げ重点)(賃上げ政策が継続)
  • DX/デジタル(緊急デジタル、DX推進、ツール導入のいずれかが継続・再編)
  • 危機管理(サイバー、BCP)(サイバーは継続課題)
  • 販路拡大(展示会、市場開拓)(景気・輸出・PR支援の継続)

2026年予想②:DXは「生成AI・セキュリティ・データ活用」に寄って“要件が具体化”する

2025年時点でもDX系メニューが複線化しているのは、企業のDX成熟度がバラバラだからです。
2026年は(予想として)次の変化が起きやすいです。

  • 生成AI活用の対象経費が明文化(AI導入、PoC、データ整備、ガバナンス)
  • セキュリティ要件が強化(ゼロトラスト、EDR、SOC等の要件化)
  • “戦略策定→実装”の二段構えが強まる(DX推進助成のコース設計が継続・拡張)

根拠は、2025年でもすでにDX助成が「戦略策定支援」と「生産性向上」に分かれていること。これは翌年度に要件を研ぎ澄ます方向に進みやすいです。


2026年予想③:GX(脱炭素)は「サプライチェーン対応」と「省エネ設備」で二極化が進む

2025年の設備投資だけでも、脱炭素は
(1)創電・蓄電(自給)
(2)ビル省エネ・創エネ
(3)サプライチェーン脱炭素
と分かれています。

この構造から、2026年は(予想として)次が起きやすいです。

  • サプライチェーン脱炭素は「見える化ツール+削減投資」セットが標準化
  • 省エネ設備は「高効率更新+補助率上振れ(賃上げ/ゼロエミ要件)」が増える
  • ゼロエミの“事業転換”(製品開発助成/販路助成)が拡充される可能性

2026年予想④:医療・介護・高齢者市場は「現場実装(PoC)+普及」側の支援が増える

2025年は介護・高齢者・医療が揃っているうえ、危機管理製品では“普及促進枠”が別立てです。
この流れから、2026年は(予想として)次が起きやすいです。

  • 現場協力先を前提にしたPoC支援の明確化
  • 製品開発だけでなく、導入促進・販路拡大の枠が厚くなる
  • 認証・規格対応(ISO/医療QMS等)との連動が強まる(製品改良/認証取得支援の重要性が上がる)

2026年予想⑤:知財助成は「海外展開×権利行使」への比重がさらに増える

2025年でも、単なる出願費用だけでなく、海外商標対策(取消・無効化)や侵害調査など“攻めの知財”が用意されています。
2026年は(予想として)次が起きやすいです。

  • 侵害調査・海外商標対策の採択枠増(海外展開の実務ニーズ増)
  • 開放特許活用(知財活用製品化支援)の対象拡大(共同開発・ライセンス活用の推進)

2026年予想⑥:社会情勢枠(価格高騰・緊急支援)は「情勢次第で新設・延長」があり得る

社会情勢枠は、2025年も特別高圧電力・LPガス価格高騰支援や、2024年問題対策など、情勢対応で動いています。
2026年も、エネルギー価格・物流・災害等の状況次第で、同種の枠が延長/形を変えて出る可能性があります(予想)。


2026年に向けて今すぐできる「準備チェックリスト」(予想が外れても無駄にならない)

2026年の制度名が多少変わっても、次の準備は普遍的に効きます。

  • GビズIDプライム(jGrants)を早めに用意(知財助成ページでも電子申請が前提と明記)
  • 直近2期の決算・試算表の整備(経営基盤・設備投資・DXで必須)
  • 見積を2社以上で整合(妥当性)
  • 効果指標を定義(売上、粗利、原価、工数、CO2削減、納期短縮)
  • 連携先(大学、介護施設、医療機関、サプライヤ)と役割分担を文書化

まとめ(2025年の“全制度総まとめ”と、2026年の方向性)

2025年に公社が公募した助成金は、令和7年度助成金一覧に掲載されている制度群(製品開発~販路拡大まで)+社会情勢枠で、この記事の一覧表に全件収録しました。

2026年は(予想として)、2025年の主力である
設備投資・DX・GX・賃上げ・医療介護・危機管理・販路支援が、継続しつつ、生成AIやサプライチェーン脱炭素、セキュリティ要件の具体化方向に進む可能性が高いです

各種補助金・融資など資金調達のサポート|壱市コンサルティング

中小企業庁管轄の補助金・公的融資を専門家が一貫支援

壱市コンサルティングでは、
中小企業庁管轄の各種補助金の申請サポートをはじめ、
融資・助成金を含む資金調達全般の支援を行っております。

事業計画策定から申請書類作成、金融機関・行政対応まで、
補助金と融資を組み合わせた最適な資金調達戦略をご提案します。


専門家チームによる資金調達サポート体制

当社には、各業界に精通した専門分野をもつ
中小企業診断士・行政書士が在籍しており、
2〜3名体制で責任をもって担当いたします。

  • 補助金・融資制度の制度理解と最新動向の把握
  • 採択・融資審査を見据えた事業計画・資金計画の設計
  • 書類品質と整合性を高める多面的チェック体制

単なる書類作成にとどまらず、
「通る計画」「実行できる計画」を重視しています。


2026年公募予定の補助金・資金調達にも対応

2026年に公募が見込まれる補助金についても、
各補助金ごとに先着5社様限定で申請サポートを承っております。

補助金・融資による資金調達は、
早期準備が採択・実行の成否を左右する重要な要素です。

一方で、
公募・申請の1か月前からのご相談についても、
これまで多数の支援実績があり、
事前面談のうえで対応可否を判断しております。


補助金・融資に関する事前相談を実施しています

資金調達をご検討中の企業様に向けて、
以下のような観点から事前相談を実施しています。

  • 補助金・融資が活用可能な事業内容かどうか
  • 補助金と融資のどちら、または併用が適切か
  • どの申請枠・制度を選ぶと有利か
  • 採択・融資審査における評価ポイント・注意点
  • 事業計画・資金計画で重視すべき要素

「情報収集段階」「検討中」の方でも問題ありません。


このような方におすすめです

  • 中小企業庁管轄の補助金を活用したい中小企業・小規模事業者
  • 補助金だけでなく融資を含めた資金調達を検討している方
  • 採択率・融資実行率を高めるため専門家の支援を受けたい方
  • 2026年以降の補助金・資金調達を見据えて準備したい方

お問い合わせ

中小企業庁管轄の補助金申請、
および 融資を含む資金調達をご検討中の方は、
壱市コンサルティングまでお気軽にお問い合わせください。

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