第2回 省力化投資補助金(一般型) 採択結果発表!

【分析】中小企業省力化投資補助金(一般型)採択結果から見る都道府県別傾向と注目事業

2025年6月16日に発表された中小企業省力化投資補助金(一般型)第1回公募の採択結果では、全国47都道府県から1,240件の事業が採択されました。都道府県別の採択件数や業種別の傾向から、地域ごとの特徴が明らかになっています。

📢 第2回 省力化投資補助金(一般型) 採択結果発表!

2025年8月8日、中小企業基盤整備機構より「省力化投資補助金(一般型)」第2回公募の採択結果が公表されました。 今回は全国707件が採択され、各地・各業種で生産性向上や省力化に向けた動きが加速しています。

📊 採択の全体傾向

主な採択業種

  • 製造業 … 58.4%(最多)

  • 建設業 … 12.4%

  • 卸売業 … 6.8%

  • その他、情報通信業、運輸業、小売業など多様な業種で採択

製造業と建設業が圧倒的多数を占め、省力化ニーズの高さが際立ちます。

都道府県別トップ3

  1. 大阪府(67件)

  2. 愛知県(66件)

  3. 東京都(63件)

補助金申請額の傾向

最も多かったのは1,500万円〜1,750万円未満。大規模な設備導入案件が目立ちます。


🏆 採択事例ピックアップ(8選)

1. 製造業(老舗手縫い針メーカー)

  • 熟練工依存の工程を自動化し作業時間80%削減

  • 製造数70%増加、品質安定と新製品開発時間を確保。

2. 建設業

  • チルトローテーター付き油圧ショベルで作業時間45%削減

  • 高単価案件の受注や後進育成を実現。

3. 卸売・小売業

  • ピッキングシステム導入で年間5,000時間削減

  • ミス発生率を1%未満に抑え、在庫管理も最適化。

4. 宿泊業

  • 自動チェックイン機とICカードキーでフロント業務を大幅削減。

  • 客単価UPと売上増加、アルバイトスタッフ活用も可能に。

5. 飲食サービス業

  • 自動搬送ロボット&高性能食器洗浄機で搬送・洗浄の完全自動化

  • 労災リスクを低減し、ピーク時の対応力を強化。

6. 運輸・郵便業

  • クラウド型TMS/WMSで帳票作成・転記作業を80%削減

  • AIカメラ活用で教育・品質標準化、配車効率化で残業削減。

7. 生活関連サービス業(リネン工場)

  • 高速アイロン機や折り畳み機で1日20時間削減

  • 労働環境を改善し、新規受注拡大を実現。

8. 自動車整備業

  • 塗装ブース&AI調色システム導入で1台あたり15時間削減

  • 高精度塗装で高単価案件を獲得、納期短縮も実現。


💡 採択結果から見えるキーワード

今回の採択結果から見えるキーワードは、

  • 思い切った設備投資による省力化

  • 人手不足と品質向上の同時解決

  • IT・AIの積極活用による効率化

次回の申請では、単なるコスト削減にとどまらず、削減した時間をどう収益向上に活かすかが重要なポイントです。

採択結果概要(第1回 vs 第2回)

項目 第1回公募 第2回公募
申請件数 1,809件 1,160件
採択件数 1,240件 707件
採択率 約68.5% 約60.9%

第1回の特徴

  • 公募期間:令和7年1月30日~3月31日

  • 申請数:1,809件、採択数:1,240件

  • 採択率は約68.5%と比較的高く、幅広い業種で採択が目立った。

第2回の特徴

  • 公募期間:令和7年4月15日~5月30日

  • 申請数:1,160件、採択数:707件

  • 採択率は約60.9%で、第1回からやや減少。


比較と背景の考察

  • 申請数は第1回から約35%減少。

  • 採択率も7.6ポイント低下しており、競争がやや厳しくなった。

  • 第1回は早期申請が集中したことや、オーダーメイド型の設備投資案件が多かったことが高採択率の背景として考えられる。

🔗 詳細は公式サイトへ
中小企業省力化投資補助事業(一般型)採択結果

中小企業省力化投資補助金(一般型)の申請サポート

壱市コンサルティングでは、中小企業診断士のチームで「中小企業省力化投資補助金(一般型)」の申請サポートを行っております。
各業界に精通した専門分野をもつ中小企業診断士が揃っており、2〜3名体制で責任をもって担当いたします。

今後公募が見込まれる「ものづくり補助金」などの大型補助金についても、引き続き先着10社様限定で申請サポートを承っております。
十分な準備期間を確保して申請に臨むことが望ましいですが、直前の1か月前から始められる方についても、面談のうえで対応してまいりました。

「補助金が活用できる事業内容かどうか」「どの申請枠で進めれば有利か」「採択のポイントは何か」などについては、初回無料相談を実施しています。
第19次ものづくり補助金では採択率が32%と低く、今後は補助金申請において2つ以上の公募に“保険申請”をすることが標準になっていくと考えています。
7割弱が不採択となり、半年後の公募に再申請する場合、保険をかけないと機会損失が大きくなります。

今後「中小企業省力化投資補助金(一般型)」の申請をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

お問い合わせはこちら

山口 晋

山口 晋

山口晋(壱市コンサルティング)認定経営革新等支援機関ID:107613000510
経済産業大臣登録 中小企業診断士(登録番号420415)
長野県上田市出身 中小企業診断士チームである、壱市コンサルティングチームの代表 不動産業界にて約18年間に渡り、不動産売買仲介、ビル管理運営などの業務に従事し、経営コンサルタントとして独立開業。得意な業界は、IT業、不動産業、建設業、飲食業、サービス業全般。「中小企業診断士の認知度とブランド力向上のため、人生をかけています。」事業再構築補助金、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金など約100件以上採択、補助金採択総額は15億円。
壱市コンサル塾 中小企業診断士2次試験対策講座の講師 実務従事サービス 独立・副業支援 毎年、中小企業診断士試験合格者を連続輩出

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