第11回事業再構築補助金の公募開始と変更点

今回は、「第11回事業再構築補助金の公募開始と変更点」についてになります。
2023年8月10日に、第11回の事業再構築補助金の公募が開始されました。

【事業再構築補助金の概要】
事業再構築補助金のホームページ
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/

前回第10回事業再構築補助金の説明記事は下記です。
第10回事業再構築補助金➀
第10回事業再構築補助金➁
産業雇用安定助成金(事業再構築支援コース)
第10回事業再構築補助金の概要の説明動画
第10回事業再構築補助金の補助金申請者向けオンライン説明会
第10回事業再構築補助金の電子申請の入力方法
令和4年度の事業再構築補助金の採択結果についての記事は下記です。
令和4年度の事業再構築補助金採択結果まとめ

第11回事業再構築補助金の公募開始と変更点

前回第10回の事業再構築補助金の〆切が6月30日で、それから6週間の間があり、
ようやく第11回の公募が開始されました。
今まではほとんど間を空けずに公募が行われてきた、事業再構築補助金ですが、
なぜか今回だけは間が一カ月以上も空いており、大幅な制度変更があるのではないかと予測しておりましたが、
その予想に反して、第10回の制度とあまり変わらないというのが実情でした。
その中でも、注目すべき点についてみていきたいと思います。

過去の公募要領の改訂履歴については下記となります。
公募要領の改訂履歴

・〆切が2023年10月6日(金)18:00と公募開始から8週間と短期間
・補助金交付候補者の採択発表:令和5年12月下旬~1月上旬頃(予定)
・サプライチェーン強靭化枠が無くなった
・成長枠の業界団体等が要件を満たすことについて示した業種・業態に、
「インバウンド顧客をターゲットとした宿泊業」が追加された。
・補助対象経費の建物費に追記。
補助事業により取得した建物等を不動産賃貸等に転用することは、一切認められませんのでご注意ください。不動産賃貸等に転用された場合、目的外使用と判断し、残存簿価相当額等を国庫に返納いただく必要がございますのでご注意ください。
→成長枠の宿泊業関係の建物費の、不動産賃貸等への転用を強く禁止した旨の追記と解釈。
・その他、注意事項の追加、表現変更
 と、いう結果から、第10回との大きな変更が少ないという状況となっており、申請枠などの変更はありませんでした。

成長枠の申請事例

第10回目の事業再構築補助金より、通常枠から成長枠に変更となった点が、この事業再構築補助金においては、
大きな変更点となっています。この変更により、物価高騰・回復再生応援枠での申請が大半となり、
従前と比較すると申請可能な補助金額が全体的に減少している状況となっています。
この流れは第11回目も第10回と同様となっており、この補助金額が相対的に多い成長枠で申請ができる事例についてみていきます。

成長枠の制度全般については、第10回事業再構築補助金①の記事を参照。
第10回事業再構築補助金➀

成長枠の対象リストについては、下記。
◆成長枠の対象となる業種・業態の一覧
・製造業全般、ただし業種の制限あり
・卸売業、小売業の一部
・情報通信業、職業紹介と労働者派遣業
そして、追加された業界団体等が要件を満たすことについて示した業種・業態
・キャンプ場・グランピング施設宿泊業
・アニメーション制作業
・コインランドリー業、など
第11回から追加
・インバウンド顧客をターゲットとした宿泊業
注目すべきは、この追加された宿泊業です。
業種・業態の定義は、「旅館業法第 3 条に基づき許可を受けた「旅館業」を営むもの日本標準産業分類においては以下の2つの分類が該当、7511 旅館,ホテル・7521 簡易宿所、となり、該当する業種・業態のうち、インバウンド顧客をターゲットとするもの」

成長枠は従業員数が、20人以下でも、最大2,000万円の補助金額で、補助率は1/2、大幅賃上げで2/3となり、3,000万円の補助対象経費について、2,000万円補助されます。
壱市コンサルティングでは過去に宿泊事業の採択案件もあり、前回第10回から同様の宿泊業のご相談、申請案件が増えていると感じています。
やはり、アフターコロナの情勢下における、インバウンド需要の復活は大きな流れなのではないかと感じます。
その他成長枠リストでは、製造業、情報通信業、キャンプ場・グランピング施設宿泊業、コインランドリー事業、のご支援もしています。

都道府県への届出、旅館業法の許可取得、宿泊事業に適した住宅かどうか、住宅要件、設備要件などがポイントです。
なお、注意点としては、補助金を活用する場合、宿泊業をやめて、不動産賃貸業に変更することは禁止されています。
宿泊事業で主に集客に活用されている、airbnb(エアビーアンドビー)のサイト参照
https://www.airbnb.jp/
今後も、この事業については、事業再構築補助金において注力すべき業種・業態として、積極的に支援をしていこうと考えています。

事業再構築補助金の申請サポート

壱市コンサルティングでは、中小企業診断士のチームで事業再構築補助金の申請サポートを実施しております。
専門分野をもった、中小企業診断士のメンバーが揃っており、各業界に適した人材が2~3名体制で責任をもって担当します。
第11回事業再構築補助金の申請サポートについても引き続き、先着10社様限定で承っております。
なかなか採択されない事業者の方の駆け込み寺的な立場になりたいという思いから、
再申請の方限定で、着手金の割引コースを設けています。
本来十分な準備期間の中で申請まで進めらることが望ましいですが、
直前1カ月前、3週間前ぐらいから始められる方も面談の上、短納期対応でお受けしております。
実際に補助金が活用できる事業の取り組みなのか、どの申請枠で進めれば有利なのか、採択されるポイントはどこなのかなど、初回は無料相談を実施しています。
事業再構築補助金の申請をご検討の方は、是非お問い合わせいただければと思います。

山口 晋

山口 晋

山口晋(壱市コンサルティング)認定経営革新等支援機関ID:107613000510
経済産業大臣登録 中小企業診断士(登録番号420415)
長野県上田市出身 中小企業診断士チームである、壱市コンサルティングチームの代表 不動産業界にて約18年間に渡り、不動産売買仲介、ビル管理運営などの業務に従事し、経営コンサルタントとして独立開業。得意な業界は、不動産業、建設業、飲食業、サービス業全般。「中小企業診断士の認知度とブランド力向上のため、人生をかけています。」補助金採択率90%以上。事業再構築補助金、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金など約100件以上採択
壱市コンサル塾 中小企業診断士2次試験対策講座の講師 実務従事サービス 独立・副業支援 毎年、中小企業診断士試験合格者を連続輩出

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