【令和8年度最新】東京都のおすすめ補助金・助成金7選|2026年度に申請できる制度を徹底解説

令和8年度(2026年度)の東京都の補助金・助成金は、設備投資・経営改善・DX・創業の主要分野で過去最大級の支援メニューが揃いました。最大2億円の「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」は年複数回の募集体制が継続し、業績悪化企業を支援する新制度「経営力強化に向けた創意工夫チャレンジ促進事業」も年4回の募集が始まっています。

東京都の助成金の本質は、「国の補助金よりも助成率が高く、賃上げとの連動で更に優遇される」という制度設計にあります。賃金引上げ計画を策定・実施することで助成率が最大5分の4まで引き上げられる制度が複数あり、人件費高騰に悩む都内中小企業にとって、賃上げと投資を同時に実現する有力な選択肢となっています。

本記事では、令和8年度(2026年度)中に申請機会がある東京都の主要な補助金・助成金7制度に絞り、スケジュール・要件・活用戦略を網羅しています。都内で事業を営む経営者の方はもちろん、顧問先の資金調達を支援する士業・コンサルタントの方にも参考になります。

令和8年度(2026年度)に申請できる東京都の補助金カレンダー

まず、本記事で取り上げる7制度の令和8年度の申請受付スケジュールを一覧で整理します。東京都の助成金は受付期間が10日前後と短い制度が多く、「気づいたときには締切」が最大の失敗パターンです。自社に関係する制度の受付期間を、この一覧で先に押さえてください。

制度名 助成上限 令和8年度の申請受付(今後の予定)
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業 1億円(アップグレード促進区分は2億円) 第13回(令和8年度第2回):7月に申請受付予定(募集要項公開済み)。以降も年度内の追加募集が見込まれる
経営力強化に向けた創意工夫チャレンジ促進事業 600万円〜1,000万円 第2回:8月3日〜8月14日
第3回:11月2日〜11月13日
第4回:令和9年(2027年)2月1日〜2月12日
DX推進トータルサポート事業(生産性向上コース) 最大3,000万円(賃上げ達成で5,000万円) 6月・10月頃の2回募集予定
創業助成事業 400万円 第2回:9月29日〜10月8日
女性活躍のためのフェムテック開発支援・普及促進事業 2,000万円(開発・改良フェーズ) 6月15日〜6月30日
商店街起業・承継支援事業/若手・女性リーダー応援プログラム 制度・経費区分による 第2回:7月10日〜7月31日
第3回:10月9日〜10月30日
特別高圧電力・工業用LPガス支援金 使用量に応じた支援金 受付中〜8月31日

いずれの制度も申請は国の電子申請システム「Jグランツ」が基本であり、GビズIDプライムアカウントの取得(発行に2〜3週間程度)が前提となります。受付期間が短いため、申請準備はアカウント取得から着手することが賢明です。

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おすすめ第1位 躍進的な事業推進のための設備投資支援事業|最大2億円・東京都設備投資助成の本命

東京都の設備投資系助成金の中核をなすのが「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」です。令和3年度から続く看板制度であり、令和8年度(2026年度)は第12回(4月受付)に続き、第13回(令和8年度第2回)の募集が正式に決定し、募集要項が令和8年(2026年)6月2日に公開されています。全業種が対象で、機械装置・器具備品・ソフトウェアの導入経費を支援する、都内中小企業の設備投資における最有力の選択肢です。

制度概要(第13回・令和8年度第2回)

項目 内容
助成額 100万円〜1億円(アップグレード促進区分は1億円〜2億円)
助成率 1/2〜4/5以内(賃上げコース適用で引上げ。小規模企業者は最大4/5)
対象者 都内に登記簿上の本店または支店があり、都内で2年以上事業を継続している中小企業者等(全業種)
対象経費 機械装置、器具備品、ソフトウェアの新規導入・搬入・据付等(1基50万円・税抜以上)
申請区分 Ⅰ競争力強化(中小企業者/小規模企業者)、Ⅱ後継者チャレンジ、Ⅲアップグレード促進(ゼロエミコース・賃上げコース必須)
第13回スケジュール 令和8年(2026年)7月に申請受付予定(募集要項は6月2日公開済み)。助成対象期間は令和8年(2026年)12月1日〜最長令和10年(2028年)5月31日(1年6か月)

本事業の核心は、試作・開発ではなく「量産フェーズ」の設備投資が対象であるという点です。製品・サービスの質的向上による競争力強化や、生産能力の拡大のための生産性向上を目的とした機械設備等の導入を支援します。研究開発段階の投資は別制度(新製品・新技術開発助成事業等)の領域であり、この棲み分けを理解しておく必要があります。

💡 POINT

賃上げコースで申請する場合、助成金交付は2回に分割されます。1回目は通常助成率(1/2〜2/3以内)で算出された金額、2回目は賃金引上げ計画の達成確認後に優遇助成率(3/4〜4/5以内)との差額が交付されます。「給与支給総額」と「事業所内最低賃金」の両方を一定額以上引き上げる計画の策定・実施が要件です。省エネ・再エネ設備を導入するゼロエミコースでも助成率の優遇があります。

⚠ 注意

本事業は申請受付期間が10日間程度ときわめて短い一方、10年収支計画を含む事業計画の作成に相当な時間を要する制度です。さらに書類審査の通過後には面接審査が課されます。第13回(7月受付予定)を狙うなら、公募開始を待ってから準備するのではなく、いま直ちに設備投資計画・収支計画の整理に着手する必要があります。

令和7年度は年3回(第9回〜第11回)の募集が実施されており、令和8年度も第13回以降の追加募集が見込まれます。年複数回のチャンスがあるとはいえ、1回ごとの受付期間の短さと計画作成の重さを考えれば、構想段階からの早期準備が採択への最短ルートです。

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おすすめ第2位 経営力強化に向けた創意工夫チャレンジ促進事業|業績悪化企業こそ使える年4回募集の新制度

令和8年度(2026年度)の新制度として注目すべきが「経営力強化に向けた創意工夫チャレンジ促進事業」です。令和7年度の「事業環境変化に対応した経営基盤強化事業」を引き継ぐ制度であり、長期化する物価高騰や賃上げ圧力など山積する経営課題に対し、中小企業の創意工夫による既存事業の「深化」と「発展」に公費を乗せて経営基盤を強靭化するという政策思想で設計されています。

本制度が他の助成金と決定的に違うのは、対象者の要件です。多くの補助金が成長企業を優遇する中、本制度は「直近決算期の営業利益が前期比で減少した企業」または「直近決算期に損失を計上した企業」を対象とする、いわば業績が厳しい企業のための反転攻勢支援です。原価高騰や需要変化で利益を落とした企業にとって、これほど申請しやすい入口を持つ制度は他にありません。

3つのコースの比較

本事業は3コース構成です。自社の状況に応じて1コースを選択して申請します(コースの重複申請は不可)。

コース 助成限度額 助成率 向いている企業
業務改善コース 600万円 2/3以内 設備・システム導入等で既存事業の質・生産性を高めたい企業
賃上げ重点コース 600万円 3/4以内(小規模企業4/5以内)
※賃上げ未達の場合2/3以内
賃金引上げ計画とセットで投資し、高い助成率を狙う企業
新市場・新分野進出コース 1,000万円 申請区分による 経営改善計画に基づき新市場・新分野へ進出する企業

制度概要(業務改善コース)

項目 内容
対象者 以下いずれかに該当する都内中小企業等
①直近決算期の営業利益が前期決算期と比較して減少
②直近決算期において損失を計上
対象となる取組 既存事業の「深化」(高性能機器の導入による競争力強化、商品・サービスの品質向上、高効率・省エネ機器による生産性向上等)または「発展」(新たな商品・サービスの開発、新たな提供方法の導入、既存事業の知見に基づく新たな取組等)
助成対象経費 原材料・副資材費、機械装置・工具器具費、委託・外注費、産業財産権出願・導入費、規格等認証・登録費、設備等導入費、システム等導入費、専門家指導費、不動産賃借料、販売促進費、その他経費
対象外の取組 既存事業との関連性が薄い取組、法令改正対応などの義務的な取組、単なる老朽設備の維持更新
付帯支援 採択企業へ無料で専門家(アドバイザー)を派遣し、取組の運用改善や次なる事業展開を助言(1社あたり最大2回。新市場・新分野進出コースは最大10回)
今後の募集 第2回:令和8年(2026年)8月3日〜8月14日16時
第3回:令和8年(2026年)11月2日〜11月13日16時
第4回:令和9年(2027年)2月1日〜2月12日16時

💡 POINT

本制度の対象経費は、機械装置・システム導入から不動産賃借料・販売促進費(新規事業分)まできわめて幅広く設計されています。設備投資型の補助金では対象外となりがちな経費まで一体で計画に組み込める点が、本制度の実務上の最大の強みです。なお、市場調査費・専門家指導費・販売促進費・その他経費の単独申請はできず、既存事業に係る販売促進費は対象外となる点に注意が必要です。

⚠ 注意

交付決定を受けられるのは1事業者につき1度のみです(不採択の場合は次回以降の再申請が可能)。また、3コースの重複申請は受け付けられず、令和8年度中小企業収益力強化サポート事業のハンズオン支援の決定通知を受けた企業も申請できません。書類審査の通過後には面接審査が実施されるため、経営者自身が「なぜこの取組が経営基盤の強化につながるのか」を語れる準備が不可欠です。

おすすめ第3位 DX推進トータルサポート事業|令和8年度新設・最大5,000万円のDX・AI投資支援

令和8年度(2026年度)に新設された「DX推進トータルサポート事業」は、アドバイザーによるDX戦略・AI活用計画の策定支援から、デジタル機器・システム導入経費の助成までを一気通貫で支援する総合パッケージです。全4コースのうち、DXステップアップ・アドバンス・AI活用の3コースは令和8年(2026年)4月6日〜5月8日に第1回募集が実施され、「生産性向上コース」は6月と10月頃の2回募集が予定されています

項目 内容
助成上限 DX推進コースで最大3,000万円(賃上げ達成で最大5,000万円)
助成率 最大3/4(小規模事業者は最大4/5)
支援内容 アドバイザーの現地訪問による課題明確化、DX戦略・AI活用計画の策定、デジタル技術の導入検討から導入後までの一貫サポート+導入経費助成(助成期間2年間)
今後の募集 生産性向上コース:令和8年(2026年)6月・10月頃の2回募集予定

本事業の本質は、単なる設備導入補助ではなく、「アドバイザー支援を受けてから助成金申請に進む」という伴走型の制度設計にあるという点を理解しておく必要があります。利用申込→審査・採択→アドバイザー派遣→提案書作成→提案書に基づく助成金申請、という段階的な流れであり、利用申込のタイミングを逃すと助成金申請の入口に立てません。なお、国の制度ではデジタル化・AI導入補助金が同領域をカバーしており、投資規模・スケジュールに応じた使い分けが有効です。

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おすすめ第4位 創業助成事業|創業期の経費を最大400万円助成・第2回は9月29日受付開始

「創業助成事業」は、都内開業率の向上を目的として、創業予定者および創業から間もない中小企業者を支援する制度です。賃借料・広告費・従業員人件費まで対象になる、全国的にも珍しい創業支援助成金であり、毎回高い競争率となる人気制度です。令和8年度(2026年度)の採択件数は200件、第2回の申請受付は令和8年(2026年)9月29日〜10月8日です。

項目 内容
助成上限 400万円
対象者 都内創業予定者または創業して5年未満の中小企業者等(経営従事期間が通算5年未満であること)。TOKYO創業ステーションの事業計画書策定支援修了など所定の要件あり
対象経費 賃借料、広告費、器具備品購入費、産業財産権出願・導入費、専門家指導費、従業員人件費、市場調査・分析費等
第2回申請期間 令和8年(2026年)9月29日〜10月8日

📌 補足

申請には、TOKYO創業ステーション等での事前要件クリアが必要なケースが多く、要件充足には数か月を要する場合があります。第2回(9月29日受付開始)を狙うなら、夏の間に要件の充足状況を確認し、事業計画書の作成を進めておくことが採択の前提条件です。本制度は設備投資ではない「ランニングコスト」が助成対象になる点で他制度と一線を画し、創業初期のキャッシュフローを大きく改善します。

おすすめ第5位〜第7位|フェムテック・商店街・物価高騰対策

女性活躍のためのフェムテック開発支援・普及促進事業

月経・妊娠・不妊・産後ケア・更年期・婦人科系疾患・ヘルスリテラシーの6テーマについて、女性の健康課題を技術で解決する製品・サービスの開発・改良と普及を支援する制度です。開発・改良フェーズは最大2,000万円・助成率2/3という大型の研究開発支援であり、開発した製品の先導的ユーザーへの導入・販路開拓を支援する普及促進フェーズとの組み合わせ申請も可能です。令和8年度(2026年度)の申請受付は令和8年(2026年)6月15日〜6月30日であり、フェムテック領域に取り組む企業は直ちに準備に着手すべきタイミングです。

商店街起業・承継支援事業/若手・女性リーダー応援プログラム助成事業

都内商店街での開業・事業承継を支援する2制度です。商店街の後継者となる担い手の発掘と活性化を目的としており、店舗の新装・改装費や設備導入費等が対象となります。令和8年度(2026年度)は年3回の募集が設定されており、第2回は令和8年(2026年)7月10日〜7月31日、第3回は10月9日〜10月30日に申請を受け付けます。飲食・小売・サービス業で商店街立地の開業を検討している方には、創業助成事業と並ぶ有力な選択肢です。

特別高圧電力・工業用LPガス支援金

物価高騰対策として、特別高圧電力や工業用LPガスを使用する中小企業者等の負担軽減を目的とした支援金です。重点支援地方交付金を活用した緊急対策であり、申請受付期間は令和8年(2026年)4月9日〜8月31日です。該当するエネルギー契約を有する製造業等の企業は、申請漏れがないよう早期の確認が必要です。

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目的別の使い分けと国の補助金との併用戦略

令和8年度の東京都の制度を最大限活用するためには、自社の状況に応じた制度選択と、国の補助金との戦略的な使い分けが重要です。

自社の状況 東京都の制度 国の制度(参考)
量産設備の導入・生産能力の拡大 躍進的設備投資支援事業 ものづくり補助金、省力化投資補助金
利益減少・赤字からの反転攻勢 創意工夫チャレンジ促進事業(業務改善/賃上げ重点) 省力化投資補助金、小規模事業者持続化補助金
新市場・新分野への進出 創意工夫チャレンジ促進事業(新市場・新分野進出コース) 新事業進出補助金
DX・AI活用による生産性向上 DX推進トータルサポート事業 デジタル化・AI導入補助金
創業・開業 創業助成事業、商店街起業・承継支援事業 小規模事業者持続化補助金(創業型)
女性の健康課題解決の製品開発 フェムテック開発支援・普及促進事業 ものづくり補助金

原則として、同一の経費・同一テーマに対して国と都の補助金を重複して受給することはできません。また、公社の他の助成事業との併願申請が不可とされている制度もあります。一方で、経費や事業を切り分ければ、例えば「量産設備は都の躍進助成、販路開拓は国の持続化補助金」といった組み合わせは可能です。投資計画全体を俯瞰し、どの経費をどの制度に乗せるかを設計することが、支援を最大化する実務上の核心です。

採択率を高める3つの実務ポイント

第一に、GビズIDプライムの早期取得です。東京都の助成金はJグランツでの電子申請に一本化されており、アカウント発行に2〜3週間程度を要します。申請書を書き始める前に、まずアカウント取得から着手してください。

第二に、財務要件・入口要件の早期確認です。躍進助成は都内2年以上の事業継続、創意工夫チャレンジ促進事業は「営業利益の前期比減少」または「損失計上」という財務要件、創業助成事業はTOKYO創業ステーション等の事前支援要件があります。決算書と要件を突き合わせる作業を、申請書作成より先に行うことが手戻りを防ぎます。

第三に、面接審査への対応です。躍進助成・創意工夫チャレンジ促進事業をはじめ、東京都の助成金は書類審査に加えて面接審査が課されるものが多く、経営者自身が事業計画を自分の言葉で語れることが採択の分水嶺となります。書類の代筆だけに頼った申請は面接で見抜かれるという点に注意が必要です。

まとめ|令和8年度 東京都補助金活用の5つのポイント

ポイント 内容
① 設備投資の本命は「躍進助成」 全業種対象・最大2億円・助成率最大4/5。第13回は7月受付予定で募集要項は公開済み。10年収支計画の作成に時間を要するため、構想段階からの早期準備が採択を左右します。
② 減益・赤字企業は「創意工夫チャレンジ」 営業利益減少・損失計上企業が対象という異色の新制度。最大1,000万円・対象経費が広く、年4回募集(第2回は8月3日〜8月14日)。業績が厳しい今こそ使える反転攻勢の一手です。
③ DX・AI投資は新設の「トータルサポート事業」 最大3,000万円(賃上げ達成で5,000万円)。アドバイザー伴走型のため利用申込が助成金申請の入口。生産性向上コースは6月・10月頃に募集予定です。
④ 賃上げ連動の優遇を制度設計に組み込む 躍進助成・創意工夫チャレンジ・DX推進の主要制度は、賃金引上げ計画の策定・実施で助成率が最大4/5まで引き上げられます。賃上げと投資を同時に進める経営計画が令和8年度の鍵です。
⑤ 受付期間の短さを前提に年間計画で逆算する 都の助成金は受付期間が10日〜2週間程度と短い制度が中心。GビズIDプライムの取得(2〜3週間)を含め、年度内の公募カレンダーから逆算した準備が不可欠です。

よくある質問(Q&A)

Q1.躍進的設備投資支援事業の採択のポイントは何ですか?

A1.「導入する設備が、なぜ競争力強化・生産性向上につながるのか」の因果関係を定量的に示すことが核心です。本事業は量産フェーズが対象のため、既に確立した製品・サービスについて、設備導入により品質・生産能力・納期対応力がどう変化し、それが売上・付加価値の増加にどう結びつくかを、10年収支計画を含む具体的な数値で説明する必要があります。また面接審査が課されるため、経営者自身が計画を語れることが前提です。賃上げコースを選択する場合は、賃金引上げ計画の実現可能性も審査対象となります。

Q2.躍進助成と創意工夫チャレンジ促進事業は、どう使い分ければよいですか?

A2.投資規模と財務状況の2軸で判断します。1基50万円以上の機械設備等を中心とした数百万円〜億単位の量産設備投資であれば、助成上限が桁違いに大きい躍進助成が第一候補です。一方、直近決算で営業利益が減少または損失を計上しており、設備に加えて販売促進費や不動産賃借料まで含めた600万円〜1,000万円規模の経営改善投資を行いたい場合は、創意工夫チャレンジ促進事業が適合します。両制度は対象者要件・対象経費の設計が異なるため、決算書と投資計画を突き合わせた上での制度選択が重要です。

Q3.創意工夫チャレンジ促進事業は、黒字企業でも申請できますか?

A3.黒字であっても、直近決算期の営業利益が前期決算期と比較して減少していれば申請可能です。本制度の対象者要件は「①直近決算期の営業利益が前期比で減少」または「②直近決算期に損失を計上」のいずれかであり、②の赤字要件だけでなく①の減益要件でも入口を満たします。原価高騰や人件費上昇で増収減益となっている企業は、売上が伸びていても対象になり得るという点が重要です。まずは直近2期の決算書で営業利益の推移を確認することから始めてください。

Q4.東京都の助成金は、都外に本社がある企業でも申請できますか?

A4.制度によりますが、多くの制度は都内に登記簿上の本店または支店があれば申請可能です。例えば躍進的設備投資支援事業は、都内に本店または支店があり都内で2年以上事業を継続していることが要件であり、設備を都外に設置する場合は東京都内に本店があることが条件となります。支店登記のみで形式的に要件を満たそうとするケースは審査で厳しく見られるため、都内での実質的な事業活動の実態を示せることが重要です。各制度の募集要項で「都内での事業実態」の定義を必ず確認してください。

Q5.国の補助金と東京都の助成金は併用できますか?

A5.同一の経費・同一テーマに対する重複受給は原則できません。また、公社の助成事業の中には、公社の他事業との併願申請自体が不可とされているものもあります。ただし、経費や事業を明確に切り分ければ複数制度の活用は可能です。例えば、生産設備の更新は都の躍進助成、展示会出展や広告宣伝は国の小規模事業者持続化補助金、というように経費区分を分けて申請する戦略が実務上は一般的です。両方採択された場合に一方を辞退する前提での併願申請が認められる制度もあるため、各制度の募集要項・FAQで併願ルールを必ず確認してください。

Q6.DX推進トータルサポート事業は、すぐに助成金を申請できますか?

A6.できません。本事業は、まずアドバイザー派遣の利用申込を行い、審査・採択を経てアドバイザーによる支援(DX戦略・AI活用計画の策定、デジタル技術導入の検討等)を受け、アドバイザーからの提案書に基づいて助成金を申請するという段階的な流れです。つまり「助成金ありき」ではなく「伴走支援ありき」の制度設計であり、利用申込のタイミングを逃すと助成金申請の入口に立てません。生産性向上コースは6月と10月頃の2回募集が予定されているため、コースの募集案内を確認し、早期に申込を行うことが重要です。

Q7.助成金はいつ入金されますか?つなぎ資金は必要ですか?

A7.助成金は原則として後払い(精算払い)です。交付決定後に事業を実施し、経費を自社で支払った後、完了報告・検査を経て助成金が振り込まれます。つまり、設備代金等はいったん全額を自社で立て替える必要があり、つなぎ資金の確保が実務上の重要課題となります。特に躍進助成のように投資額が億単位になり得る制度では、金融機関からのつなぎ融資を前提とした資金計画が不可欠です。制度によっては中間払いの仕組みが用意されているものもありますが、助成金を見込んだ過大投資は資金ショートのリスクを高めるため注意が必要です。

Q8.「実質自己負担なしで助成金がもらえる」という営業電話を受けました。本当ですか?

A8.虚偽です。東京都中小企業振興公社も公式に注意喚起している通り、都の助成金の助成率は助成対象経費の2分の1〜5分の4以内であり、必ず5分の1〜2分の1以上の自己負担が発生する仕組みです。キャッシュバックや協賛金等の名目で実質的な受領額を偽る行為は虚偽申請にあたり、交付決定の取消・助成金の返還に加えて刑事罰が適用される場合もあります。また、公社が特定の製品・サービスを「助成金対象」として認定する制度は存在しません。このような勧誘には応じず、不審な場合は公社や認定経営革新等支援機関に相談してください。

Q9.不採択になった場合、再申請はできますか?

A9.多くの制度で再申請は可能です。躍進助成は年複数回の募集があり、創意工夫チャレンジ促進事業も交付決定は1事業者1度のみですが、不採択の場合は次回以降の募集で再度の申請が認められています。重要なのは、不採択の原因を分析することです。投資と成果の因果関係が弱い、数値根拠が曖昧、面接で計画を語れなかった、といった典型的な敗因を一つずつ潰した上で再申請すれば、採択可能性は着実に高まります。また、都の制度が合わない場合は国の補助金への切り替えという選択肢もあります。

Q10.東京都の補助金活用で、経営者が最も意識すべきことは何ですか?

A10.「補助金から発想しない」ことです。助成金はあくまで経営計画を実現するための資金調達手段の一つであり、制度に合わせて事業を歪めるのは本末転倒です。まず自社の成長戦略と投資計画を固め、その上で最適な制度を選ぶという順序が、採択率の面でも、採択後の事業成果の面でも、最良の結果をもたらします。令和8年度の東京都の制度は「設備投資」「業績悪化からの反転」「賃上げ」「DX・AI」と政策テーマが明確であり、自社の戦略がこれらのテーマと重なる企業ほど活用の効果は大きくなります。受付期間が短い制度が多いため、年度内の公募カレンダーから逆算して早い段階で準備に着手することが賢明です。

東京都の補助金・助成金の活用なら壱市コンサルティング

認定経営革新等支援機関による補助金×経営の一体支援

壱市コンサルティングは、認定経営革新等支援機関として、補助金・助成金の申請支援にとどまらず、経営計画の策定から資金調達、採択後の伴走支援までを一体で提供しています。採択実績100件超・支援総額15億円超の知見をもとに、東京都の制度と国の制度を組み合わせた最適な資金調達設計をご提案します。

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躍進助成と創意工夫チャレンジ促進事業の使い分けから国の補助金との併用設計まで、財務データと投資計画をもとに最適な制度を初回相談で診断します。

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交付申請・実績報告までの煩雑な事務手続きと、その先の経営改善までを継続的に支援します。

躍進助成の第13回は7月受付予定、創意工夫チャレンジの第2回は8月3日開始。準備の早さが採択を左右します。まずはお気軽にご相談ください。

こんなお悩みをお持ちの方は、ぜひご相談ください

✅ 設備投資を計画しているが、躍進助成と国の補助金のどちらが有利か知りたい

✅ 利益が落ちている今こそ使える補助金を知りたい

✅ 賃上げコースを選ぶべきか判断できない

✅ 10年収支計画や申請書の作成、面接審査の対策に不安がある

✅ 過去に不採択となり、再申請の戦略を相談したい

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