創業融資 日本政策金融公庫の融資の流れ

【経営者向け】創業融資の流れ|日本政策金融公庫の自己資金・創業計画書・面談で見られること

創業のときの資金調達で、多くの経営者が最初に検討するのが、日本政策金融公庫の創業融資です。ただし、公庫が見ているのは熱意だけではありません。きちんと返していける計画かどうかを、数字と根拠で見られます。

準備で差がつくのは、自己資金、創業計画書、面談の3つです。自己資金は金額だけでなく貯めた経緯まで、創業計画書は売上見込みの根拠まで、面談では計画書の内容を自分の言葉で説明できるかが問われます。

本記事では、公庫の考え方、融資の流れ、自己資金、創業計画書、面談、信用保証協会や補助金との違いを順番に整理します。解説動画の内容に沿った個別解説です。融資の金額や金利などの数字は変わりやすいため、記事では扱わず、公庫の公式ページでの確認をお願いしています。

公庫が見るのは「返せる計画か」

公庫の公式ページでは、新規開業向けの資金について、適正な事業計画を策定していて、その計画を遂行する能力が十分あると認められる人が対象とされています。審査の結果、希望に沿えないこともあると明記されています。つまり公庫が見ているのは、この事業は返していける計画なのか、という点です。熱意も大切ですが、それを裏づける数字と根拠が必要になります。

見られる点 内容
経験と強み これまで何をしてきて、なぜその事業ができるのか
資金計画 いくら必要で、そのうち自己資金はいくらか
売上見込みの根拠 計算で説明できるか
返済できる収支 利益から借入を返していける計画か

📊 このセクションの要点

公庫が見るのは、返していける計画かどうかです。経験と強み、資金計画、売上見込みの根拠、返済できる収支の4つを、1本の線でつなぐ意識で準備します。

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融資の流れ|相談から融資までの5つの段階

公庫の創業予定の人向けの案内では、流れは相談、申込、面談、審査、融資の5つの段階です。

段階 やること
1.相談 電話や予約で相談する。支店の窓口やオンラインでも話を聞いてもらえる
2.申込 24時間受け付けているインターネット申込が基本
3.面談 資金の使いみちと事業計画を説明する
4.審査 事業計画をさまざまな角度から検討する
5.融資 契約のあと、口座へ送金される

補足

審査にかかる日数は、公庫の公式ページや支店で確認してください。面談までに準備を終えておくことが、全体をスムーズに進めるコツです。

申込のときの主な書類

書類 備考
創業計画書 公式ページに様式がある。書類の中心
見積書 設備資金の場合
履歴事項全部証明書 法人の場合
本人確認書類 運転免許証など。許認可が必要な事業は許認可証も必要

必要な書類は事業によって変わります。申込の前に、公庫の公式ページで最新の案内を確認してください。

📊 このセクションの要点

流れは、相談・申込・面談・審査・融資の5段階です。申込の中心は創業計画書で、必要書類は事業によって変わるため、公式ページでの確認が欠かせません。

自己資金は貯めた経緯まで見られる

自己資金とは、自分の手持ちのお金のうち、事業に使えるお金のことです。返済が不要な資金なので、多いほうが金融機関から評価されやすいとされています。ただし、金額だけでなく、中身も見られると考えておきましょう。

見られる点 内容
割合が低すぎないか 資金全体に占める自己資金の割合
借入に頼りすぎていないか 自分でどれだけ準備してきたか
貯めた経緯を示せるか 通帳などで説明できるか

出どころを説明できないお金は、自己資金として認められにくいという解説もあります。創業を考えたら、早めに、少しずつでも積み上げて、記録を残しておくのがおすすめです。

📊 このセクションの要点

自己資金は、割合・借入への依存度・貯めた経緯の3点で見られます。通帳などで経緯を説明できるよう、早めに積み上げて記録を残します。

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創業計画書で見られる点と売上見込みの積み上げ方

公庫は、創業計画書のセルフチェックリストと業種別の記入例を公開しています。これを参考に、見られる点を整理します。

項目 見られる点
創業の動機 熱意と、創業を志すまでの経緯が伝わるか
経歴 勤務先名だけでなく、担当業務・役職・身につけた技能や免許
資金計画 必要な金額と調達の内訳
売上の予測 計算の根拠があるか
収支計画 利益から返済できるか

売上見込みは掛け算で積み上げる

要素 考え方
客単価 お客さん1人あたり、いくらの売上になるか
客数・数量 1日に何人、何個売れるか
営業日数 1か月に何日動くか
月の売上 3つを掛け算して出し、説明できる形にする

公式サイトには、業種別の記入例や売上の計算方法の資料があります。自分の事業に近いものを読んでみてください。あわせて、予測が大きすぎないかも自分で見直します。

📊 このセクションの要点

創業計画書では、動機・経歴・資金計画・売上の予測・収支計画が見られます。特に売上は、客単価・客数・営業日数を掛け算して根拠を示します。

面談で聞かれそうなこと

公庫の案内では、面談で資金の使いみちと事業計画を聞き取るとされています。店舗や事業所の予定地を訪問する場合があり、オンラインの面談にも対応しています。資産や負債がわかる書類も準備するよう案内されています。

聞かれそうなこと 確かめたいこと
なぜこの事業か 動機と経験
売上はどう見込むか 計算の根拠
自己資金はどう貯めたか 計画性
いくら何に使うか 資金の使いみち
どう返していくか 返済できる収支

注意

ここに挙げた質問は、公式に決まった質問ではなく、計画書の内容から一般的に考えられる例です。実際に聞かれる内容は人により異なります。

どの質問も、計画書に書いたことを自分の言葉で説明できれば対応できます。答えは計画書の中にあるという意識で準備してください。

信用保証協会・補助金との違い

公庫・民間金融機関・信用保証協会の違い

項目 内容
日本政策金融公庫 政府系の金融機関が自ら貸す
民間金融機関 銀行などが貸す
信用保証協会 借りる人の保証人の役割をする公的機関
保証付き融資 返済できないとき、協会が金融機関に代わって支払う
保証料 保証を使う対価として支払う

民間の金融機関から借りるときに、信用保証協会の保証が使われることがあります。どちらを使えるかは金融機関や協会によって違うため、窓口で確認してください。

融資と補助金の違い

項目 融資 補助金
返済 必要 不要
お金が入る時期 契約のあと 後払いが原則
使いみち 設備資金・運転資金 対象経費だけ
審査 ある ある

補助金が出るまでの資金は、自分で用意する必要があります。どちらも審査があり、必ず通るわけではありません。補助金だけに頼らず、融資や自己資金とセットで資金計画を考えることが大切です。補助金の条件は、公募要領で確認してください。

📊 このセクションの要点

公庫は自ら貸す金融機関、信用保証協会は保証人の役割をする公的機関です。補助金は後払いが原則なので、融資・自己資金とセットで資金計画を立てます。

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今日からやること|面談の前に準備を終える

やること 内容
1.自己資金を整理する 出どころの記録を残す
2.経歴を棚卸しする 担当業務・役職・身につけた技能や免許
3.売上を掛け算で出す 根拠のある数字にする
4.公庫の予約相談を活用する 疑問を解消しておく

準備ができた計画は、面談で伝わります。融資の金額や金利などの数字は、公庫の公式ページで確認してください。

関連記事

参考:日本政策金融公庫「創業予定の方の手続きの流れ」「新規開業・スタートアップ支援資金」「創業計画書セルフチェック」、同 START 創業支援コラム、全国信用保証協会連合会「初めての融資と信用保証」。

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